沿革・経歴

吉田屋醤油/アサヒワシ醤油へようこそ

『吉田屋』の創業は遠く江戸時代の後期(文政十年、1827年)に遡ります。 当社のある遠石という地は旧山陽街道にあり、当時から交通の中心であったため、宿場町として栄えていました。 そこで旅の人達に身の回りのものなどを販売する商いをしていたと伝え聞いてます。 嘉永三年(1850年)には徳山藩内にある八つの内のひとつの板場として蝋の生産をしていました。 慶応元年(1865年)に当社の初代が家業の全部を譲りうけ、明治維新以後世の中の移り変りに伴い、営業内容を変転してきました。
漸く明治30年になって従来の各種営業を廃止し、醤油の製造・販売を専業とすることになり、当初は、『マルヨシ』の商品名を用いておりました。 昭和に入り、新たにこれを『アサヒワシ』に改め、新製品の積極的な開発と営業の進展を図ることとし、爾来徳山市を中心とする周辺地域での営業活動を基盤に、皆様のご信頼とご愛用を頂き、今日まで発展してまいりました。 昭和25年には有限会社を設立して体制を整え、昭30年代には、最新式の醸造機械装置を逐次導入すると共に、衛生施設の完備を図り、高品質の製品を安定供給できるように致しました。 その結果、昭和34年には全国でも数少ない『中小企業合理化モデル工場』として中小企業庁の指定を頂く栄に浴しました。 また、食品衛生の分野では衛生施設及び管理・運営について、県、市より夫々『優良事業所』の表彰をうけ(昭和54年、58年)、製品につきましても、今日までに財団法人日本醤油協会、同検査協会、及び関係諸団体より、数々の表彰を頂いております。 そして昭和後期~平成を堅実に守り続けてきた3代目の後を平成21年から4代目が引き継いでいます。

製品の特性

創業以来、優れた品質と美味の醤油を製造し、ご愛用頂く事をモットーに、これを企業理念として代々守って参りました。特に、近年は健康について食品の及ぼす影響が極めて大きいことに留意し、厳選した原材料と天然醸造に基いた手造りの伝統的手法によって、味と品質の良い製品を求めると共に、低塩化(塩分の低減)について特段の力を注いでおります。 当地方は古来『甘露醤油』の産地として全国に知られておりますが、弊社においてはその伝統的製法とその個有の味(まろやかさ)の特性を研究・活用し、『こく』と『うま味』の豊かな醤油をご賞味頂けるよう努めております。
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